旅のカタチ。

2019年に滞在したチェコでの生活について書いていきます。観光や留学、チェコで出会った人々について記録します!8月からは渡米予定です(*'▽')

過去への散歩道。Vysehradに行った話。

Dobry den! みなさん、いかがお過ごしでしょうか?? 連日の新型ウィルスの続報や報道で不安な毎日を過ごされていないでしょうか( ;∀;)。私のまわりでは留学や旅行がキャンセルになってしまった人が多く、私も他人ごとではないので次のこと次のこと、と先を見据えて動いている次第にございます。。。

 

未来も大事ですが、過去も大事、というわけでチェコの過去へ誘う魅力的なスポット、Vysehrad(ヴィシェフラド)を散歩してみましょう(*'▽')!

 

 

プラハの過去への散歩

ヴィシェフラドはプラハの南側、プラハ2区に位置します。

 

ヴィシェフラドとは「高い城」という意味。その名の通り小高い丘の上にあり、かつては城砦でした。いくつか門があり、閉まっていなければ誰でも入場できます。私はOstrcilovo namestiというトラムの停留所(マップ上のヴィシェフラドの右側)でおりて徒歩で上りました。門を通った気もしますが、そんなに大事な門ではなかったと思います笑

 

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丘の上の小さな街

上まで上ると少し街のようになっています。

1450年後にヴィシェフラドに2つの街、UpperTownとLowerTownができました。その後30年戦争の影響で要塞が作られるようになり、街は消滅したそうなんですが、その名残なんでしょうか?観光客向けのレストランや土産屋はありましたが、かつてあったとされる家や市場などはありません。

 

 

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プラハの絶景スポット

ヴィシェフラドをおすすめする理由に、ヴィシェフラドから見ることが出来る絶景が挙げられます。かつて要塞であったヴィシェフラドの西側からはブルタバ川とその向こうに広がる自然と、発展中のプラハを見る事ができます。
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発展し続けるプラハのど真ん中で、これまでの歴史を見てきたブルタバ川、、、。

その景色を、かつて城であり、要塞であり、国の象徴であり、そしてプラハの住民から愛される憩いの場でもあるヴィシェフラドから望む、というのはとても感慨深い事ですね。
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西側に沿って歩いていくと、このような景色も見ることが出来ます。奥に見えるのはプラハ城、そして聖ビート大聖堂です。歴史上のほとんどの王達はプラハ城に玉座を構えましたが、初代ボヘミア王のブラチスラフ2世は、その玉座をヴィシェフラドに移し、栄光と繁栄をもたらしたとされています。
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写真撮るのがうまい方は、もっといい感じのバランスで撮ってらっしゃいましたが、私には無理だったようで、、、笑

 

ヴィシェフラドの象徴、聖ペテロ・パウロ教会

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私としたことが、写真データが消えてしまい、、、。メモに残してたイラストで失礼します(´;ω;`)。

プラハの西側からも見えるくらい大きく黒い聖堂がこの聖ペテロパウロ教会です。近くで見ても迫力がすごいです。ブラチスラフ2世により1070から1080にかけて建設されたこの教会は当初はロマネスク調でした。その後火災により再建築を余儀なくされ、その時にゴシック調に。現在の聖ペテロパウロ教会は、19世紀に2人の司祭によって再建され、ネオゴシック調です。イラストなのでわかりにくいですよね、すみません( ;∀;) 是非本物を見ていただきたいです( ;∀;)。

 

聖ペテロパウロ教会はその外見だけでも中々見ものですが、中はもっとすごいんです!
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この聖堂の内装の重要なテーマは「歴史」です。芸術の歴史、キリスト教会の歴史、そしてチェコ全土の歴史を重んじて作られたチェコ人にとって大切な聖堂なのです。

華やかな内装でとても美しいのですが、これまでの歴史も振り返ることのできる、ヴィシェフラドのメインスポットですね。外せません。


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とにかく内装が美しい!!今までたくさんの聖堂を見てきました。自然光を重んじた聖堂や、ステンドグラスの美しさが著しい聖堂、黄金の聖堂、ぶれないゴシック調の聖堂などなど、、、。以上のどれも美しいのですが、聖ペテロパウロ教会の美しさとはまた別のように感じました。近くで見るとこの絵のタッチを見る事ができて、まさに1つの絵画をそのまま壁や柱に張り付けているかのようでした。色合いも優しく、自然光と交じり合う草花の絵がよく映えています。
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アールヌーヴォーやゴシック、そしてバロック調すら感じることのできるこの内装はある意味1つの展示会のようです。

 

ん?アールヌーヴォー?


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あれ?この絵柄、、、どこかで見た、、、?

 

チェコ好きの皆様さすがです。チェコと言えば、日本でも最近企画展の多いアールヌーヴォーの一人者、アルフォンス・ムハの生まれ故郷ですよね。

 

え?じゃあこの聖堂の内装って、、、?

 

実は!この内装はムハが担当、、、、してないんです!笑

 内装を手掛けたのはフランティシェク・アーバンというプラハ出身の芸術家だそうです。ムハの影響を多大に受け、このようなアールヌーヴォー調の内装に仕上がったそうです。

チェコの美術史で外すことのできないムハのアールヌーヴォーが後世に引き継がれ、歴史的な建造物の内側に形として残っているのです。ムハファンとしても、芸術ファンとしても見逃せない聖堂です。

 

ヴィシェフラドに眠る歴史的偉人達

聖ペテロパウロ教会のすぐ隣にはヴィシェフラド民族墓地と言う墓地があります(なんとなく写真は撮るべきではないのかな~と思い今回は写真ありません)。プシェミスル王朝諸代王たちの休息の場であったこともあり、作られたとされています。

この墓地には、チェコの歴史的偉人達が多く眠っています。言わずと知れた音楽家スメタナ、アールヌーヴォーの第一人者アルフォンス・ムハ、そして劇作家カレル・チャペック等がここに眠っています。

 自由に入場できるこの墓地を、そこに眠る彼らを回想し、過去の出来事に思いを馳せながら歩くことができます。

 

 

回り足りない!もう一回行きたい!

終わりに。今回は印象的だったスポットを紹介しましたが、ヴィシェフラドの魅力はまだまだこんなものではないです。観光向けな話をすると、観光客はとても少ないです。なので回りやすいですし、ゆっくり過ごせます。

絶景ポイントとして有名なヴィシェフラドですが、是非その歴史にも注目して頂いて、過去への散歩をしていただきたいです(*^^*)。

写真が残っておらず、シェアしきれませんでしたが、要塞の跡やいくつかある門、そして私は見逃してしまいましたが多くの像もありますので是非見にいかれてください。ヴィシェフラドの雰囲気がとても心地よく、大好きな場所になりましたので、またチェコに行くことになれば、また行きたいです!

 

ここまでの閲覧ありがとうございました!

 

チェコ観光局公式ブログにてブログアップされました!「チェコの食」についてです。ご覧ください(*^^*)

https://czechrepublic.jp/taste-czech-cuisine/what-do-you-eat-in-prague/

 

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ヴィシェフラド公式ホームページ

http://www.praha-vysehrad.cz/About-Vysehrad#History