旅のカタチ。

2019年に滞在したチェコでの生活について書いていきます。観光や留学、チェコで出会った人々について記録します!8月からは渡米予定です(*'▽')

光の教会と旧市街地。クトナーホラに行った話②

こんにちは!おうち時間を使ってブログの投稿頻度を上げていこうと考えておりますYoAです。

今回は前回の記事、

ya-travel.hatenablog.com

 ↑こちらの続きになっております。アクセスや入場料金はこちらの記事をご覧ください。

今回はセドレツ納骨堂からほど近い聖母マリア大聖堂と、クトナーホラ旧市街地をご紹介いたします(*^^*)

 

 

中に入った瞬間から光に包まれる教会

セドレツ納骨堂を出て大通りへ向かうと、通りの向こう側に静かにたたずむ教会が見えます。

それが「聖母マリア大聖堂(The cathedral of our lade of the assumption and st. John the baptist)」、通称「光の教会」です。

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この大聖堂はクトナーホラを散策する上で不可欠なスポットの一つです。

 

ざっくりな大聖堂の歴史

1290-1320年の間に建造。当時のセドレツ地区では初めての「大聖堂」の形をとった建築、且つ、当時のボヘミア地方・モラヴィア地方では最も大きな神聖な建築物だったそうです。しかし1421年にフス戦争の兵士により燃やされ、以後279年間、修繕・改築には至らず、、、。

後期17世紀から前期18世紀ごろ、ようやくシトー修道会の命によりバロックゴシックと呼ばれる様式を採って改築されました。

しかし改築から80年も経たない皇帝ヨーゼフ2世の治世に、大聖堂は小麦の保管所になったりして「神聖な場所」からは離れてしまいました。

きちんと信仰的理由から元通りに大聖堂が稼働するようになったのは1806年になってようやく。

その後、チェコ共和国の「宝」として大事にされ、1995年にUNESCO世界遺産に登録・認定。幾度かの修繕・改築を繰り替えし2009年に再び一般公開され現在に至ります。

 

ユニークな内装

中に入って一番印象的だったのは、とっても内装がシンプルだったことでした。これまでいくつかの大聖堂や教会を見学しましたが、どれも個性や内装の意図はあれど、ここまで色がシンプルで「何もない」という印象を受けたのは初めてでした。

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しかしながら、その色調の単調さや、天井がとても高いことから、たくさん光が差し込んで、温かい色味の黄色と交わり、心が洗われるようでした。中は本当に広くて、外から見た時の印象とは全く違う内装に内心戸惑いながらも、初めて体験する感じが面白くてとても好きでした。

 

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このどこまでも続いていくように感じる設計も計算なんでしょうか、、、?笑

 

この大聖堂の内装は、バロックゴシック様式の改築に携わったJan Blazej Santini-Aichel(ヤン・ブラジェイ・サンティーニ=アイチェル)というチェコ系イタリア人建築家が手がけました。

彼は大聖堂の設計にあたり、建築素材だけで支えあって成り立つ、自立式の天井の螺旋階段を導入したのです。

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↑螺旋階段は下から写真撮ればよかったと後悔、、、。

 

この聖堂の柔らかさとか温かさとか光の差し込み具合とか、こういう設計から生まれるものなんでしょうね、きっと。「光の教会」と呼ばれる所以である「光」は色からくるものだけでは無いようです。

 

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実はこの大聖堂は階段を上がると、大聖堂の建築に関するギャラリーになっています。

入場に追加料金などはいりません。ギャラリーを抜けると、身廊の丁度真上のロフトにでます。天井に一番近いところに出ることができますよ(*^^*)

 

世界遺産に選ばれるにはそれだけの理由がありますよね。1度は廃れたけれど、大聖堂として息を吹き返し、初めての建築素材を取り入れ、母のように訪問者を光で包み込む大聖堂。行かない理由はありませんよ(*^^*)

 

ちょっとチャレンジング⁉な旧市街地訪問!

せっかくクトナーホラに来たので、セドレツ地区以外も見ていきたいですよね。

クトナーホラにはクトナーホラ地区ももちろんあって、セドレツ地区からはローカルバスで行くことが出来ます。

 

しかし、、、インフォメーションセンターでクトナーホラ全体の地図は入手できるのですが、バスが良くわからず受付のお兄さんに聞く、、、。

バス停は大通り沿いにあってわかりやすいのですが、全く観光客らしき人が並んでいない!!笑 本当にバス停があっているのか、私達は本当に旧市街地にたどりつけるのか、、、不安でいっぱいでした、、、笑

でも、ちゃんと乗れたし、ちゃんと着いたので安心しました、、、。(降りたところも茨道の真ん前だったので多少不安でしたが、、、)

 

セドレツ地区からクトナーホラ地区に行く

 ↓セドレツ地区の観光案内所です。

この観光案内所を大通り(2号線)に向かって歩いて左手にまがるとバス停があります。

クトナーホラ旧市街地に向かうバス

No.1(月ー金 毎30分)

No.7(週末1時間毎)

降車駅:Centrum(City Center)

これに乗れば旧市街地に向かうことが出来ます!私が乗ったのは確かNo.7。

この2号線に沿ってNo.7は確か進むので、降りてから若干歩きました。

帰路

帰路はクトナーホラ地区にある観光案内所近くのバス停から帰りましょう。駅まで連れて行ってくれます。

googlemap上ではどうやら表示されないようです。私も観光案内所のお兄さんに帰り方を教わったので、困ったらすぐ相談しましょう。

↓クトナーホラ地区の観光案内所

 

※バスの料金は前払い。現金のみでした。

 

クトナーホラ地区に着いたら街散策

着いたらこっちのもんですよね!

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この日は天気にも恵まれて、良い街歩き日和でした。全部が密集していて、どこを歩いてもちょっと路地裏を歩いている気分になる感じ、とっても良き。

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この三位一体柱は「ペスト柱または聖母マリアの汚れなき柱」です。

伝染病ペストにより亡くなった多くの人の為の記念碑で、聖母マリアと古典的クトナーホラの労働者をモチーフとした柱です。

 

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とっても暑い日にはアイスを食べても許されるはず!

やけに人が多いアイスクリーム屋さんでは、なんとも端正な顔立ちの双子の青年たちが働いていました笑

写真は友人のチョコレート、私はソルティキャラメルでした~!!(*^^*)

お店: Zmrzlinarna

https://www.facebook.com/ZmrzlinarnaKutnaHora/

 

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後悔していることと言えば、聖バルボラ教会に行かなかったことですかね、、、。この時は正直、セドレツ納骨堂と街歩きしか頭になくて、大聖堂や他のアクティビティはついてから決めたのです。ですが、帰ってきたからこそ、「やっぱり行けばよかった」「もう一回行きたい」という気持ちが強くなって、とても後悔しています(´;ω;`)。

などなど、、、。どれだけ小さな街でも、本当に見るところ体験する事がたくさんあって、本当に飽きない街ですね、、、。

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たくさん歩いて、歩き疲れて、ようやっと帰路です。

駅のホームに向かうための地下通路では他に人がいないからってはしゃぐ。

でもそれだけ楽しくて、エネルギー溢れる街でした!

いつかまた、必ず!!!

 

 



人骨でできた聖堂!?クトナーホラに行った話!

こんにちは!閲覧ありがとうございます。

外は大分温かくなってきて夏もすぐそこ!みたいな陽気なのに、先般の緊急事態宣言もあり一層世の中がピリピリしてきましたね。私も仕事以外では外出しないようにしています。車の中に除菌スプレーと除菌シートを常備して、車内を除菌しまくりながらでかけています、、、。みなさんもどうかどうかお気を付けください!

 

 

さて、世の中はそんな感じでちょっと暗い雰囲気漂っていますが、これを乗り越えれば明るい未来しかない!ってことで次の旅の計画を立てましょうや!たとえば、チェコとかね!(推し)ちゃんと真面目に語っております!笑

そしてそのチェコ共和国には、本物の人骨を使って内装が作られたなんとも不思議でインパクトの強い聖堂のある街があるのです。

 

 

歴史が眠るクトナーホラのセドレツ地区

 

チェコ、中央ボヘミア州東部にある小さな街、クトナーホラです。

チェコのガイドブックを読んだことがある方はもしかしたらご存知かもしれないですね。

クトナーホラはプラハからチェコ鉄道で片道約50分。(アクセスは最後のほうに記載しています)その近さもあって日帰り旅行の行き先として大変人気な街です。

ですが、多くの人がクトナーホラへ足を運ぶ理由、それは近さだけではないのです。

 

 

 

人骨で装飾された4万人が眠る聖堂

Kostnice Sedlec (コストニツェ・セドレツ)とはセドレツ納骨堂のことです。

この納骨堂は、クトナーホラのセドレツ地区にある全聖人教会の地下にあります。

そしてこのセドレツ納骨堂が、多くの人がクトナーホラに吸い寄せられるかのように集まる理由なんです。

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教会に入る前の入り口で見つけた骸骨のマーク。これを目にしたらいよいよ納骨堂です。

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これが、クトナーホラにあるセドレツ納骨堂の内部です。ここにある人骨はレプリカなんかではなく、全て本物。つまり、かつては私達と同じように息をして、生活をして、様々な人生を送っていた人々なのです。

 

ここに眠る人々は、かつてのフス戦争により亡くなった人々、ヨーロッパで流行した伝染病で亡くなった人々などです。約4万人の命がここに眠り、彼らの人骨は、イタリア系チェコ人である木彫家・リントにより納骨堂の内装に使われました。

 

本物の人骨でできた聖堂。そのインパクトあるキャッチフレーズと、人骨を装飾にしたという何ともクレイジーな発想から人々が人目見ようと集まるのです。

 

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こちらは納骨堂に入って奥の左にあるシュヴァルツェンベルク家の紋章です。この納骨堂の内装は、シュヴァルツェンベルク家の命令によってなされたものでした。

なぜ、内装に人骨を使うことにしたのかは私の調べではわかりませんでした、、、(+o+)。

 

骨ばっかりでちょっと怖いかもしれないんですけれど、火葬文化の日本では絶対に見られないこの光景がとても神秘的に見えて、一瞬で魅了されてしまいました、、、。

 

 

不気味であるからこそ美しい?

この納骨堂の中には写真に納まりきらないくらいの骨が収められていてすべて本物です。それぞれの骨たちが表すのは非常な戦争の爪痕なのか、見えない敵と戦う恐怖なのか、、、。

 

この映像はチェコシュルレアリストであるヤン・シュヴァンクマイエルによる短編映像です。映し出されているのはセドレツ納骨堂。聞こえてくる声は観光ガイドさんのようです。

芸術として扱うにはナンセンス、と考える方もいらっしゃるでしょうけれど、そんな方こそ是非訪れてほしいです。

こっからめちゃめちゃ素人の個人的主観です。

シュヴァンクマイエルはセドレツ納骨堂に眠る人々の骨から感じられる恐怖と不安を映像により見事に表現しつつ、ガイドさんの陽気な案内の声でわかるように観光地として一種のアクティビティになってしまった皮肉な現実と、もはや個人がわからない人骨を装飾にしたシュヴァルツェンベルク家の異常な美の表現を繊細に組み合わせたように思います。

 

骨は不気味なもの、という固定概念にとらわれず、納骨から感じられるもの、考えさせられるものにフォーカスを当てれば、ただただおっかないものとは思わないはず。主観は人それぞれですが、確かに、生きた証で装飾された納骨堂は美しい聖堂であるかもしれないですね。

 

納骨堂でヒヤッとした話。

いくら観光地とはいえ、納骨堂は墓地と変わらないと認識しています。つまり人々の魂が眠る聖なる場所であると思っていました。

納骨堂の中に入ったときに目についたのは納骨だけではなく、異常な数の監視員。彼らは訪れた人を言葉通り見張っていました汗。「フラッシュ撮影はもちろんNG。納骨に触るだなんてもってのほか。そして絶対にしゃべってはいけない!」と入場するときにも言われましたが、結構頻繁にいろんな来訪者が注意されていました、、、笑

(あんまりひどいと追い出されますので注意)

そしてそんな監視員たちが見守る中、いえ、見張る中、きれいにドレスアップした女性がセルフィータイム、、、笑 昨今問題になりつつあるインスタ映え狙いのインスタグラマーさんのようで、納骨とすれすれ!真横にいた私ヒヤヒヤ!!!!案の定監視員に注意され少しもめているようでした、、、"(-""-)"

 

セルフィがダメ、というルールがあるわけではないですし、セルフィすること自体は運営上の問題はないのかもしれませんが、さすがに私はセルフィはできなかったですね、、、笑 来訪者である以上、敬意を持って観光しましょうね笑

 

 

アクセスと入場料

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プラハの中央駅から行くのが一番シンプルで簡単です。チケットは私はプラハ本駅で購入しました。ちなみにこれは2人分の往復チケット。料金は2人で385チェココルナでした。指定席にすると少し高くなるので自由席で乗車。大体40分から50分でクトナーホラ本駅到着です。

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本駅を出たら歩いてセドレツ地区まで歩きます。バスも出ていたようですが歩くのが一番わかりやすくて安心でした。基本的にみんな行き先は一緒だったようなので前のグループに着いていったんですけどね笑

 

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料金表↑(2019年8月時点)

セドレツ納骨堂の近くには観光センターがあります。そこでチケットを買うことが出来ます。留学生や地元住民、子どもやシニアの方でない限りは1番左の列の料金にしたがうことになります。

  • セドレツ納骨堂のみ 90コルナ
  • 聖母マリア大聖堂のみ 50コルナ(のちのちレポート書きます)
  • 聖バルボラ教会のみ 聖バルボラ教会のみのチケット販売なし
  • セドレツ納骨堂+聖母マリア大聖堂 120コルナ
  • セドレツ納骨堂+聖母マリア大聖堂+聖バルボラ教会 220コルナ

となっています。

 

 

終わりに

ちょっと不気味だけど、神秘的で惹かれてしまうセドレツ納骨堂、いかがでしたでしょうか。チェコ人であるシュヴァンクマイエルですら囚われてしまうほどの魅力を放つセドレツ納骨堂、是非訪れて頂きたいです。とはいえ現在のこの状況下、旅は厳禁。事態が収束し、自由に出かけらるようになったら、また行きたいです。

今回は割と真面目にお話しできたんではないでしょうか!!!笑

次もクトナーホラの話を投稿します。次回は聖母マリア教会とクトナーホラ市街地です。

 

 

過去への散歩道。Vysehradに行った話。

Dobry den! みなさん、いかがお過ごしでしょうか?? 連日の新型ウィルスの続報や報道で不安な毎日を過ごされていないでしょうか( ;∀;)。私のまわりでは留学や旅行がキャンセルになってしまった人が多く、私も他人ごとではないので次のこと次のこと、と先を見据えて動いている次第にございます。。。

 

未来も大事ですが、過去も大事、というわけでチェコの過去へ誘う魅力的なスポット、Vysehrad(ヴィシェフラド)を散歩してみましょう(*'▽')!

 

 

プラハの過去への散歩

ヴィシェフラドはプラハの南側、プラハ2区に位置します。

 

ヴィシェフラドとは「高い城」という意味。その名の通り小高い丘の上にあり、かつては城砦でした。いくつか門があり、閉まっていなければ誰でも入場できます。私はOstrcilovo namestiというトラムの停留所(マップ上のヴィシェフラドの右側)でおりて徒歩で上りました。門を通った気もしますが、そんなに大事な門ではなかったと思います笑

 

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丘の上の小さな街

上まで上ると少し街のようになっています。

1450年後にヴィシェフラドに2つの街、UpperTownとLowerTownができました。その後30年戦争の影響で要塞が作られるようになり、街は消滅したそうなんですが、その名残なんでしょうか?観光客向けのレストランや土産屋はありましたが、かつてあったとされる家や市場などはありません。

 

 

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プラハの絶景スポット

ヴィシェフラドをおすすめする理由に、ヴィシェフラドから見ることが出来る絶景が挙げられます。かつて要塞であったヴィシェフラドの西側からはブルタバ川とその向こうに広がる自然と、発展中のプラハを見る事ができます。
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発展し続けるプラハのど真ん中で、これまでの歴史を見てきたブルタバ川、、、。

その景色を、かつて城であり、要塞であり、国の象徴であり、そしてプラハの住民から愛される憩いの場でもあるヴィシェフラドから望む、というのはとても感慨深い事ですね。
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西側に沿って歩いていくと、このような景色も見ることが出来ます。奥に見えるのはプラハ城、そして聖ビート大聖堂です。歴史上のほとんどの王達はプラハ城に玉座を構えましたが、初代ボヘミア王のブラチスラフ2世は、その玉座をヴィシェフラドに移し、栄光と繁栄をもたらしたとされています。
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写真撮るのがうまい方は、もっといい感じのバランスで撮ってらっしゃいましたが、私には無理だったようで、、、笑

 

ヴィシェフラドの象徴、聖ペテロ・パウロ教会

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私としたことが、写真データが消えてしまい、、、。メモに残してたイラストで失礼します(´;ω;`)。

プラハの西側からも見えるくらい大きく黒い聖堂がこの聖ペテロパウロ教会です。近くで見ても迫力がすごいです。ブラチスラフ2世により1070から1080にかけて建設されたこの教会は当初はロマネスク調でした。その後火災により再建築を余儀なくされ、その時にゴシック調に。現在の聖ペテロパウロ教会は、19世紀に2人の司祭によって再建され、ネオゴシック調です。イラストなのでわかりにくいですよね、すみません( ;∀;) 是非本物を見ていただきたいです( ;∀;)。

 

聖ペテロパウロ教会はその外見だけでも中々見ものですが、中はもっとすごいんです!
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この聖堂の内装の重要なテーマは「歴史」です。芸術の歴史、キリスト教会の歴史、そしてチェコ全土の歴史を重んじて作られたチェコ人にとって大切な聖堂なのです。

華やかな内装でとても美しいのですが、これまでの歴史も振り返ることのできる、ヴィシェフラドのメインスポットですね。外せません。


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とにかく内装が美しい!!今までたくさんの聖堂を見てきました。自然光を重んじた聖堂や、ステンドグラスの美しさが著しい聖堂、黄金の聖堂、ぶれないゴシック調の聖堂などなど、、、。以上のどれも美しいのですが、聖ペテロパウロ教会の美しさとはまた別のように感じました。近くで見るとこの絵のタッチを見る事ができて、まさに1つの絵画をそのまま壁や柱に張り付けているかのようでした。色合いも優しく、自然光と交じり合う草花の絵がよく映えています。
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アールヌーヴォーやゴシック、そしてバロック調すら感じることのできるこの内装はある意味1つの展示会のようです。

 

ん?アールヌーヴォー?


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あれ?この絵柄、、、どこかで見た、、、?

 

チェコ好きの皆様さすがです。チェコと言えば、日本でも最近企画展の多いアールヌーヴォーの一人者、アルフォンス・ムハの生まれ故郷ですよね。

 

え?じゃあこの聖堂の内装って、、、?

 

実は!この内装はムハが担当、、、、してないんです!笑

 内装を手掛けたのはフランティシェク・アーバンというプラハ出身の芸術家だそうです。ムハの影響を多大に受け、このようなアールヌーヴォー調の内装に仕上がったそうです。

チェコの美術史で外すことのできないムハのアールヌーヴォーが後世に引き継がれ、歴史的な建造物の内側に形として残っているのです。ムハファンとしても、芸術ファンとしても見逃せない聖堂です。

 

ヴィシェフラドに眠る歴史的偉人達

聖ペテロパウロ教会のすぐ隣にはヴィシェフラド民族墓地と言う墓地があります(なんとなく写真は撮るべきではないのかな~と思い今回は写真ありません)。プシェミスル王朝諸代王たちの休息の場であったこともあり、作られたとされています。

この墓地には、チェコの歴史的偉人達が多く眠っています。言わずと知れた音楽家スメタナ、アールヌーヴォーの第一人者アルフォンス・ムハ、そして劇作家カレル・チャペック等がここに眠っています。

 自由に入場できるこの墓地を、そこに眠る彼らを回想し、過去の出来事に思いを馳せながら歩くことができます。

 

 

回り足りない!もう一回行きたい!

終わりに。今回は印象的だったスポットを紹介しましたが、ヴィシェフラドの魅力はまだまだこんなものではないです。観光向けな話をすると、観光客はとても少ないです。なので回りやすいですし、ゆっくり過ごせます。

絶景ポイントとして有名なヴィシェフラドですが、是非その歴史にも注目して頂いて、過去への散歩をしていただきたいです(*^^*)。

写真が残っておらず、シェアしきれませんでしたが、要塞の跡やいくつかある門、そして私は見逃してしまいましたが多くの像もありますので是非見にいかれてください。ヴィシェフラドの雰囲気がとても心地よく、大好きな場所になりましたので、またチェコに行くことになれば、また行きたいです!

 

ここまでの閲覧ありがとうございました!

 

チェコ観光局公式ブログにてブログアップされました!「チェコの食」についてです。ご覧ください(*^^*)

https://czechrepublic.jp/taste-czech-cuisine/what-do-you-eat-in-prague/

 

Twitterあります!♯チェコ旅レポート でチェコのこと投稿しています!

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ヴィシェフラド公式ホームページ

http://www.praha-vysehrad.cz/About-Vysehrad#History